アニーとヴィクターと満たされる日々 | TOP > あれから1年・・・
2010.09.03 (金)

あれから1年・・・

昨年の9月4日にヴィクターは我が家にやって来ました。
明日でちょうど1年になり、その日をヴィクターの2歳のお誕生日と定めたので
明日で3歳と言うことになります。

栗橋多頭飼育崩壊の悲惨なニュースを知り、インターネットでアクセスした2つの保護団体のホームページを見てから、一時預かり先を待つワンコ達のことが毎日気になって仕方ありませんでした。
1週間経ち、2週間経ち、あまりにも頭数が多かったワンコ達の里親や一時預かり家庭が決まらない中、特に気になっていた1頭のワンコ、ヴィクターが放っておけなくなりました。
それまで某保護団体のお散歩隊として3度ほどボランティアーをしたことはあっても保護犬を預かるとなると
色々と考え込みました。私にちゃんと出来るだろうか?先住犬のアニーにストレスをかけてしまい、かわいそうかな?家族に負担をかけてしまわないかな?などなどと思い悩みましたが預かり先の決まらないヴィクターを思い切って預かりたいと団体の方へ連絡を取りました。


ヴィクターがいたのはこちらの団体

動物の幸せを結ぶ会



ヴィクター 栗橋現場にて
2009年8月レスキューされた当時


我が家に連れてこられた時はとても痩せていて、不安で一杯の表情をしていましたね・・・
生まれてからあの悲惨な場所で厳しい日々を送って来ていたヴィクターにとって初めて会う私達家族とその環境がどれほどの不安だったかと考えてしまいます。
団体の代表の方が帰られた後は鼻をピーピー鳴らして家中探し回っていた姿が今でも思い出されます。
きっと不安で不安で仕方なかったのでしょうね。


V 1年前
僕をおいて行かないで~


人に対しても犬に対しても誰にでもフレンドリーなアニーは直ぐにヴィクターと仲良くなって遊ぶのではないかと想像していたのだが意外な反応でした。
動物の直感で対面して直ぐにヴィクターの状況を理解したようで、決して自ら近づこうとしませんでした。
ヴィクターの極度の不安と緊張を察してか、落ち着かせようとあらゆるカーミングシグナルを送り、絶えず一定の距離を保ち、ヴィクターをそっと見守っているかのように見えました。
この時、アニーが取っていた「受け入れる」、そして相手に自分の要求をおしつけようとしないと言うことが私に欠けていたことを後になって気づくのでした。



戸惑うアニー
あのお・・・こちらのお客さんは何時までいるの?


2週間ほどが過ぎた頃、ヴィクターをもはや手放すことが出来なくなり、晴れて家族の新メンバーとして迎え入れることになったのでした。

家の中ではお留守番が出来ない、分離不安の問題以外は特に大きな問題の無いヴィクターでしたが社会化が欠如していたため、散歩の時に度々パニックを起こしていました。初めて体験する事、初めて出会う人や犬、と、なぜか広い公園に対して突然パニック状態になり大暴れすることがしばしばありました。不安と興奮が一気にマックスに達し、押さえ切れなくなっていたのでしょうね。
そういえば、突然すごい勢いで引っ張られて、気が付いた時には顔面が地面に叩きつけられていたこともありましたね・・・

ヴィクターのこの不安定で危険ともいえる行動を制止しなければ、とその度、注意をしていたのですがそれがかえってヴィクターの心を閉ざし、パニック状態を悪化させてしまうようになり、ヴィクターとその先どう関わっていけば良いのか悩みました。
素直に育ってきたアニーと同じ方法での躾はヴィクターには当てはまらない事に気づき、専門のドッグトレーナー
(ドッグ ビヘイビアリスト)にお願いして家に来て頂きました。
その時言われたことが「先ずはヴィクターの全てを受け入れる」ことでした。保護犬はゼロからのスタートではなくマイナスからのスタートと考えるようにも言われ、決して叱らない。そして取って欲しい行動に導いていく方法を教わりました。
ドッグトレーナーとは飼い主(私)とのカウンセリングが殆どでしたが、そこでヴィクターの事を理解する前に自分の考えばかりをヴィクターに押し付けていた自分に気づくことが出来て本当に良かったと思います。


相手を「受け入れる」
簡単そうでなかなか難しいこと・・・
でも、とても大事なこと

その日以降、ヴィクターと接する方法を変え、私もアニーに習って冷静に耐え、ヴィクターの事を理解しようと努力しました。

散歩の時はトリーツポーチにたくさんのおやつを入れ、褒め言葉とごほうびの嵐でヴィクターの不安な気持ちが起きないよう工夫する日々が続きました。このおやつ攻撃に便乗できたアニーはウホウホと散歩を楽しみ、その結果ちょっと太めになったかな?


太ってないよ
あたし、太ってないからね


今では精神的に安定し、随分落ち着いたヴィクターは1頭だけ残されても留守番が出来るようにもなったし、散歩の時に苦手なワンコに出会っても滅多に反応することもなくなりました。


この1年間、ヴィクターの社会化に誰よりもアニーが良いお手本となり、大いに貢献してくれたと言えると思います。
ヴィクターが興奮状態でガウガウ騒いでいる時も、コントロール不能になった感情をアニーにぶつけている時も決して怒らず、いつも我慢して受け入れる・・・
それが一時期アニーに強いストレスとなり、ちょっとしたうつ状態にさせてしまった事もありました。
出来る限りアニーと1対1の時間を多く取ってやることで元の元気なアニーに戻ってくれたので安心しましたがあまりアニーの負担が大きくならないよう常に気をつけています。


自信が出来てきてアニーに対してちょっぴり生意気な態度を見せるようにもなったヴィクターですが、不安な状況になった時、必ずアニーの方をチラッと見ていることがあります。やはりアニーのことを頼りにしているのでしょうね


tayoruV.jpg
大丈夫かな・・・お姉ちゃん先に行ってくれない?


ヴィクターにはまだいくつかの問題点は残っていますが、焦らず、ゆっくりと共に乗り越えていければと思います。
頑張ろうね

アニー・・・ヴィクターを受け入れてくれて、いつもお母さんを支えてくれてありがとう!
ヴィクター・・・私を受け入れてくれてありがとう!
これからも一緒に成長していきたいね。

この1年間色々あったが、ヴィクターを家族に迎え入れられて本当に良かったと思います。


扇風機の前で
扇風機の風は最高だね~!



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